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外壁塗装の見積もりを取る際の注意点とポイントとは?トラブル回避策も紹介 ー 2024.06.19

● 外壁塗装の見積もりはどこをどう見たらいいの?
● 見積書に大事な見落としがあるのではと不安になる
● トラブルを防ぐためにできる対策が知りたい

ここでは外壁塗装の見積もり結果の見方がわからず不安を抱えている方へ、見積もりを取る際の注意点や見積書のチェックポイント、確認しておきたいトラブル回避策を解説します。

この記事でわかること
● 外壁塗装の見積もりを取る際に知っておくべき注意点
● 見積もりの内容をチェックする上で外せないポイント
● 外壁塗装で失敗しないためのトラブル回避策

見積もりを取る際の注意点

外壁塗装の見積もりは、業者によって仕様が異なるため、基準がないとどう判断していいかわかりづらいです。
見積もりには優良業者かどうかのヒントも隠されているので、きちんと内容を理解できるように、自身でも判断力を高める準備をしておきましょう。

複数の業者に相見積もりをとる

外壁塗装の業者をはじめから1社に絞るのではなく、いくつか気になる業者をピックアップしてから相見積もりを取りましょう。
「この業者に依頼したい」など強い希望がある場合は別ですが、特定の業者がないのであれば、最低でも3社ほど相見積もりを取ってください。
使用する塗料やメーカー・工程・費用・サービスは業者ごとに大きく異なり、見積もり時の説明や対応でもどのような社風であるか感じ取れるはずです。
相見積もりを取ると、各業者の特色や強みなども見えてくるため、安心して任せられるかどうかの判断に役立ちます。

見積もりの金額だけで判断しない

見積もりを比較しても、総額以外何が書いてあるかわからない方がほとんどでしょう。
工事をできるだけ安く済ませたい気持ちも理解できますが、金額の安さだけを重視すると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。
安かろう悪かろうでは手間と時間をかけても無駄になってしまううえに、あとから面倒なトラブルになりかねません。
外壁は家を守る大切な役割を担っているため、見積もり内容をきちんと理解し、その金額に見合う希望どおりのサービスが盛り込まれているかどうか見極めが肝心です。

費用の相場を事前に把握しておく

見積もりを正しく理解するためには、使われる塗料・人件費・足場代など、それぞれにかかる費用の相場を事前に調べておくと安心です。
相場よりはるかに高い金額が書かれていても、相場を知らなければ過剰請求と気付かぬまま契約を結んでしまうかもしれません。
業者によって提示額に幅がある場合でも、ある程度相場の目安がわかっていれば、見積もりに適正価格が提示されているかどうか自身で判断できます。
また、外壁塗装の業者と交渉をする際にも、相場を把握しているとスムーズに話を進められるでしょう。

見積書から優良業者かどうか見極める

工事内容も大まかで項目ごとに分かれていなかったり、詳細なく合計金額のみ記載されていたりする場合、依頼主にやさしい見積もりとはいえません。
たとえば「一式」と書かれている場合、含まれていると思ったら、じつは別料金だったなどのケースがあとをたたないため、何がどこまで一式に含まれるかの確認が必要です。
一般的な見積もりでは、使用する材料や数量・面積など細かく分けたうえで、それぞれの金額を提示します。
きちんと明記されているか、丁寧に説明してくれるか、質問への回答はどうかなどをチェックすれば、見積もりの段階での優良業者か否かを見極めるヒントになるでしょう。

見積書の内容チェックで外せないポイント

見積書のチェックポイントを理解しておくと、確認すべき点がはっきりするので業者との認識をすり合わせやすくなります。
業者によって内容の表記が異なるため、外せないポイントをしっかり押さえておくと理解度が高まります。

塗料の種類・メーカー

外壁塗装の塗料の種類はピンからキリまで豊富に存在し、どこのメーカーのどのグレードを使うかによって価格も効果も大きく左右されます。
どこのメーカーともわからない塗料を使われては安全性や機能性に対する不安感が残ります。
見積書に記載があるか必ずチェックし、なければ明記された見積書を業者に再作成してもらいましょう。
一般的にシリコン塗装・アクリル塗料・フッ素塗料などが用いられ、メーカーがわかればホームページで商品の性質や耐用年数などを確認しておくと安心です。

塗装面積・使用数量

塗装面積は明確な数字なので塗布量もおのずと算出され、面積が広くなるほど使用数量が増えて見積もりが高くなるのは当然です。
ですが、塗装面積の記載なく数量が書かれていたり、面積も数量もなく金額のみ書かれていたりする場合は、根拠のない大ざっぱな見積書といわざるをえません。
また、塗料の基準塗布量はメーカーによって指定されており、それに満たない場合は塗料本来の性能が発揮されないおそれがあるため要注意です。
まずは正しい塗装面積になっているかどうか、各業者の見積書を比べてみてください。
そのうえで、塗装面積に対する塗料の使用数量が正しく記載されているかを必ずチェックしておきましょう。

屋根や外壁を塗る回数

外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りと3回に分けた作業工程でおこなわれるのが一般的です。
下塗りは外壁と次の塗料との接着剤の役割を果たし、中塗り・上塗は依頼主の希望の色に仕上げる役割を担います。
塗料メーカーによる期待耐用年数は3回塗りが前提となっているため、この工程が守られなければ塗料の機能が十分に働かない可能性があります。
なかには工程を省く悪質な業者もいるため、見積書に3回塗りの金額だと明記されているかの確認が必要です。
ただし、塗料の種類によっては2回塗りや4回塗りのケースもあるので、不明点があれば業者に確かめておきましょう。

足場に関する記載があるか

足場とは、外壁塗装など高所でおこなう工事の際に組まれる足場を指しますが、その足場の費用に関する記載があるかどうかも外せないポイントの1つです。
よくあるケースとして、「足場代無料で請け負います」と安さをアピールして契約を取ろうとする業者は怪しいと見てよいでしょう。
なぜなら、足場の設置には通常10~20万円前後の費用がかかるため、無料などありえないからです。
足場を無料にすれば赤字必須なので、他の項目に上乗せして採算を取っていると考えられます。

工程ごとに項目があるか

通常、見積書は足場・高圧洗浄・養生・下地処理・外壁塗装・屋根塗装など、工程ごとに項目を分けて記載されています。
さらに細かく分かれていれば、内容も理解しやすく、具体的にどのような作業がおこなわれるのか順を追ってイメージもしやすいです。
わかりにくい部分は備考欄にて丁寧に説明があるようなら、安心して任せられる優良業者であると判断できます。
これらを「一式」でまとめて記載している場合、工程が抜け落ちていても素人にはわからないため、望んだ仕上がりにならない可能性があるので要チェックです。

付帯部に関する記載があるか

住まいは複雑なパーツがたくさん組み合わさって構成されており、外壁塗装と一口にいっても同時に複数箇所のメンテナンスがおこなわれます。
外壁や屋根などメイン以外の部分を付帯部と呼び、見積書には「付帯部塗装工事」などと記載されるのが一般的です。
付帯部の項目には軒天・雨樋・破風板・雨戸などがあり、いずれも劣化しやすい箇所なので、外壁共々しっかり手入れをしておきたい部分です。
ところが、付帯部によっては細かな作業が必要で、面倒な工程を省きたがる業者も少なからずいるため、忘れずにチェックしておきましょう。

諸経費の詳しい内容

諸経費とは、メインの塗料費や付帯部塗装工事にかかる費用以外を指します。
内訳としては、現場の仕事環境を整えるのに必要な「現場管理費」、会社運営に必要な「一般管理費」が挙げられ、いずれも会社や現場の維持に不可欠です。
現場管理費には交通費・通信費・運搬費・人件費・保険料などが含まれ、一般管理費には施設管理費・人件費・水道光熱費・事務用品費・広告宣伝費などが含まれます。
業者によって一律のケースもあれば、内容ごとに算出しているケースもあるので、詳しい内容を必ず確認しておきましょう。

外壁塗装工事におけるトラブル回避策

工事終了後に問題が発覚すると、トラブルの要因になったり再工事が必要になったりする可能性があります。
外壁塗装は安くない費用がかかるだけに、後悔しないよう納得いくまで業者と情報共有をおこないましょう。

打ち合わせの内容は書面に残しておく

見積もりの相談や打ち合わせの内容は、口頭だけで済ませてしまうと、「言った・言わない」でのちに揉める原因になりかねないため、可能なかぎり書面に残しておくと安心です。
塗装したい箇所はすべて見積もりに入っているか、要望はすべて内容に反映されているかなども必ず確認しておきましょう。
説明を受けているときは理解したつもりでも、あとから見返すとわからない箇所があるケースは多々あります。
決定事項は必ず記録する、理解するまで遠慮なく聞くなどして、トラブルを上手に回避しましょう。

外壁塗装の工事保証を出してもらう

業者によっては工事保証制度を導入しているので、利用できるようなら工事の箇所ごとに保証書を発行してもらいましょう。
書面で残しておくと、お互いの解釈の違いをなくせるうえに、施工や品質に問題があっても対処してもらえるので安心です。
保証範囲や保証期間は業者ごとに異なり、場合によっては対応できない可能性もあるため、保証される年数はもちろん、工事や不具合の対象を正しく理解しておきましょう。

不明な点や不安がすべて解消されるまで契約しない

何度も聞くのは申し訳ないと質問を控えたり、わからないまま流してしまったり、納得していない点がありながら勢いで契約するのは大変危険です。
一生に幾度とない高額な工事を契約するのですから、後悔しないよう、疑問や不安をすべて解消したうえでおこなうべきです。
見積もりには、業者や施工サービスの質をはかる重要なヒントが隠れているため、内容をきちんと理解できる力を身につけましょう。

まとめ

外壁塗装の見積もりは、塗料の種類やメーカー・使用数量・回数など外せないチェック項目を知っておくと理解しやすくなります。
相見積もりや相場を調べておくなどの注意点もあるので、見積もりの見方を勉強してから検討されるとよいでしょう。
見積もりを見て優良業者かどうか見極め、トラブル回避策なども参考にしながら、安心して任せられる業者を探してみてください。



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